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時間 ・ 日付のスペイン語表記

夜
By Surizar (CC)


一般に外国語における大文字 ・ 小文字や日時、時間などの表記方法は、基本に共通する点が多くあります。しかし、当然、言語ごとにルールは異なるため、思わぬ落とし穴もあります。例えば、スペイン語では月名 ・ 曜日は、うっかり英語と混同して大文字で表記しがちな一例。そこで、スペイン王立言語アカデミーによる日付と時間に関する表記方法を参考に、以下にポイントをまとめてみました。明白な点もありますが、念のため含めますので、ご了承下さい。

時間

1)時刻を数字1から12で表わし、時間帯(午前・午後等)を併記する例
・ de la mañana 午前(日の出から正午、または夜中から日の出まで)
Me desperté a las cuatro de la mañana.
(朝4時に目が覚めた。)
Salgo de casa a las ocho y media de la mañana.
(朝8時半に家を出ます。)
・ de la tarde 午後(正午から日没まで)
Vendrán mañana, sobre la una de la tarde.
(明日、午後1時ごろに来るだろう。)
・ de la noche 夜(日暮れから夜中まで)
El tren llegó a las doce de la noche.
(列車は夜半12時に到着した。)
・ de la madrugada 明け方(夜中から日の出まで)
A las dos de la madrugada empezó a llover.
(明け方2時に雨が降り出した。)

正午12時はDoce de la mañana, del día またはdel mediodía。Doce de la tardeとは言わないので注意。

また、しばしば時刻は15分刻みに表現されます。
   ・ en punto    ちょうど    a las diez en punto(10時きっかり)   
   ・ cuarto     15分    a las cinco y cuarto(5時15分)   
   ・ media    30分    a la una y media(1時半)   
   ・ menos cuarto    15分前    a las nueve menos cuarto(9時15分前)   

おもに中南米で用いられる表現
   ・ un cuarto para     15分前    a un cuarto para las nueve(9時15分前)   

12時間式の時刻表記は、時間を文字で表記する場合(文学やジャーナリズムなど)に多くみられます。数字表記の場合、あいまいさを避けるためa. m.やp. m.用います。尚、正午の略語はm.

2)時刻を数字0(夜中12時)から23を用いた24時間式で表記
時刻は数字で表記されることが好まれ、とくに簡潔で的確に表わすことが要求される場合に用いられます。
El avión aterrizará a las 18.40 h en el aeropuerto.
(飛行機は18時40分に空港に着陸するだろう)

但し、この場合も時刻を文字で表記することもあります。
Esta norma entrará en vigor a las cero horas del próximo lunes.
(この規則は来週月曜日夜中0時に施行される)

3)文字?それとも数字?
上記のように、いずれも可。但し、時間の厳密さが特に要求されず、特に次のようなあいまいさを伴う場合は、たいてい文字で表記されます。
・ alrededor de, hacia (頃)
・ y pico (ちょっと過ぎ)
・ pasadas (過ぎ)

時刻表、会合の召集、技術・科学分野の論文などでは、数字による表記が好まれます。とはいえ、文字、数字のいずれでも構いません。

文字と数字を混同した用法は薦められません。例えば、夜9時は、
・ las nueve de la noche (こちらがベター)
・ las 9 de la noche 

数字で表記する場合の注意点
・ 時と分の間は、プント(.)17.30 または ドスプントス(:)17:30でもOK
・ 時刻の後に、時間を表すhoraの略hを加えてもよい。(hの後にはピリオド無し。但し、文章末の場合は除く)例えば、17.30 h または 17:30 h
・ 時(horas)、分(minutos)、秒(segundos)の略にあたるh、min、sを使う表記もある。主に科学やスポーツで正確さが要求される場合に使われることが多く、「時刻」よりはむしろ「時間」の表記に使われる。
・ 毎時ちょうどは、13.00または13:00。また、時を表わすhを伴えば、ゼロを省くことも可。El tren sale a las 13h.(電車は13時に発車する)
・ 午前a. m.、正午m.または午後p. m.と時間を表わすhの併記はしない。

日付

1)年・月・日の順序
・ ラテン諸国では、日・月・年の順で表記。日と月、月と年の間に前置詞deを加え、12 de julio de 2007(2007年7月12日)となります。全スペイン語圏で、この習慣に従うようスペイン王立アカデミーでは推奨。
・ アングロサクソン諸国では、月・日・年の順で表記。この場合は、月と日の間に前置詞は伴わず、julio 12 de 2007。中南米の一部で、この表記がみられますが、英語からの影響であるためスペイン語でのこの表記方法は好ましくありません。
・ ISO国際標準機構の規準では、年・月・日の順で表記するすことを薦めています。この場合、年月日それぞれの間に前置詞を伴わず2007 julio 12 (国際舞台で発表される科学・技術の文献等でのみ使用)

2)文字?それとも数字?
・ 日付が全て文字で表記されることは稀。但し、公けの文書、銀行の小切手や手形、公証人による文書・証明書などで特に用いられる。1日は序数primeroと表記されることもあるが、これは中南米でしばしば使われ、スペインではunoと記す習慣。例えば、Doce de julio de dos mil siete
・ 最も一般的な表記は、日にち、年はアラビア数字、月名は文字で表記(小文字)。記念碑やモニュメントでは年をローマ数字(大文字)で表記されることもあり。
・ 日付を短縮し、数字のみで書く場合、プント(.)、ギオン(-)、バラ(/)で区切りスペースは空けずに表記。年は4桁または下2桁のみでもOK 例えば、3.5.98、 30-11-1975、また 12/VII/07
・ 10未満の数には0を併記しない方がよい。但し、商業・銀行書類等では不正防止、また情報処理の都合上、0を併記が必要とされることも。

3)日付に用いられる前置詞(a / en / de)
・ 前置詞a:
動詞estarを用い日、月、曜日の前で
¿ A qué (día) estamos?(何曜日?) Estamos a jueves. (木曜日)
¿ A cuántos estamos?(何日?) Estamos a 15 de septiembre.(9月15日)

*注:動詞serを用いる際、前置詞なし。
¿Qué día es hoy?(今日は何日?) Es 13 de mayo.(5月13日)

冠詞を伴わない日付表記の場合や動詞に補足して用いられるとき
En Madrid, a 27 de agosto de 2003 
(2003年6月27日マドリードにて)
Expido el presente certificado a 14 de diciembre de 1998
(本証明書を1998年12月14日に発行)

・ 前置詞en:
月名または年(月を伴わず)の表記に。
Estamos en abril.(4月です)
Murió en 1992.(1992年に亡くなった)

*注:月日を表記する場合、前置詞なし。

・ 前置詞de:
日と月、月と年の間に用いる。
Nació el 24 de febrero de 1980.(1980年2月24日に生まれた)
月を表わすとき、単語mesを加えるとき
Estamos en el mes de abril. (4月です)

*注:年の場合、前置詞は不用 (但し、文学やフォーマルな文書ではdeを伴うこともあり)
Nació en el año (de) 1980.(1980年に生まれた)

4)年号と冠詞
年号に用いられる定冠詞elについては、以下に一般的用法を挙げます。(例外も多数見られますので、あくまでも参考までに)

・ 1年から1100年までは、一般に定冠詞を付随。

・ 1101年から1999年までは、普通は無冠詞。但し、最初の2桁を省く場合、年(el año)の略を示す定冠詞は不可欠。
En el 98 se inauguró el metro.(地下鉄は98年に開通した)

・ 2000年以降、定冠詞を伴う傾向にあり。

・ 書簡や文書の日付には上記基準が必ずしも適用されず、中世以降は無冠詞で記載されている傾向にあるため、無冠詞で表記するのが無難。もちろん、上記に従い、冠詞を伴っても間違いではありません。(特に2000年以降の年号)

・ 特に、年を表わす単語añoを加えるときは、冠詞は不可欠。
9 de octubre del año 2006(2006年10月9日)

5)その他

・ コマ(,)の用法
手紙や文書では、日付の前に場所が併記されることがしばしばあります。この場合、場所と日付の間は、コマ(,)で区切ります。また、曜日と日付の間もコマが用いられます。
Hoy es viernes, 18 de mayo de 2007
(今日は、2007年5月18日金曜日だ。)

・ 年号に千の位のピリオドは不要。

・ スペイン語では、月、曜日、季節は、全て子文字で表記することを忘れずに。但し、文頭、大文字表記の指定がある場合、祭日などの名称(Viernes Santo)、史実の日付(Doce de Octubre)、通りや建物の名称(plaza del Dos de Mayo)は除く。

以上、細かい点ですが、スペイン語へ翻訳の際のお役に立ちますように。


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スペイン語一口メモ スペイン人の別れ際など

「 じゃぁね、チャオ! 」 ・・・ここは、イタリア?と思いたくなるほど、スペインでは近年、アディオスの代わりに、「 チャオ! 」 がよく使われます。別れ際、電話を切るとき、チャットの終わりなど、「 チャオ! 」
これも中南米やヨーロッパ各国からのスペインへの移民が増え、グローバル化されたからでしょうね。¡Hasta luego, Ciao!





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