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正確さが第一の経済分野の和英論文翻訳

図書館
By Dawn Endico (CC)

 私はこれまでに、政治や経済、金融、行政、国際情勢、文化人類学や宗教、歴史、大学教育、行動学といった人文科学 ・ 社会科学系全般にわたる論文の和英翻訳を数多く手がけてきました。その中でも、本稿では経済分野の和英論文翻訳について述べてみたいと思います。  
 この分野の論文英語翻訳で最も重要なことは正確さです。経済に関する統計や数値が数多く登場し、特に金額など万が一、桁をひとつでも間違えたりしたらたいへんな誤解を生んでしまいます。また、経済分野の専門用語も多用されるので、それに対応した適切な英訳語を使うことも必要です。例えば、「 限界効用 」に対しては marginal utility、「 計量経済学 」なら econometrics、「 均衡価格 」なら equilibrium price といったようになります。このことは、英語翻訳された文書がどんな読者を対象に書かれたものなのかにも関係してきます。つまり、英語論文が学会誌に発表されるものなのか、一般読者も対象となるような雑誌や刊行物に掲載されるものなのかによって、用語の扱い方に配慮する必要が出てきます。学会を対象としている場合、英語論文の読者は経済の専門家であり、専門用語をそのまま使って全く問題ありません。一方、対象とする読者が必ずしも経済の専門家であるとは限らないような場合には、必要に応じて用語の意味がわかりやすくなるように説明的な語句を付加することもあります。従って、論文翻訳を依頼するクライアントがどんな意図を持っているのかを確認することが重要です。  
 さらに、日本語の経済論文では、主語が不明瞭で1文が長くなりがちです。これを英語論文に和英翻訳する場合には、「何が主体でそれがどうなのか」を明確にし、なるべく文を短くして表現することが正確な英訳を促してくれます。1文が長くなりがちなのは、修飾語句が多いためです。それぞれの修飾語句がどの語句を修飾しているのかをはっきりさせ、ときには文を2つに分けて表現するなど、英文が冗長になりすぎないように工夫する必要があります。また、とても内容が抽象的で原稿の日本語論文だけを読んでも何を言わんとしているのかが掴みにくい表現もあります。こういう場合は、その文脈の概念全体や論文全体の趣旨を踏まえた上での広い視野に立った英語論文への翻訳が求められます。  
ビン
By Julian (CC)

 上記の正確な専門用語の英訳やわかりやすい論文英語翻訳を可能にするためには、経済分野の幅広い知識が不可欠です。私は個人的に、毎日 Financial Times のオフィシャルサイトに掲載される最新記事を必ず読むようにしています。ここにアップされる記事は、長さも手ごろで経済用語も覚えやすく、最新の経済情勢や市場動向も把握しやすい最適の教材だと思います。それ以外にも、Bloomberg や Forbes の記事も時々読むようにしています。また、参考図書として、次の2冊の本はたいへん重宝します。1冊目は 『 アメリカの高校生が学ぶ経済学 』 ( 2005年、WAVE 出版 )です。この本は、程好いレベルで経済について説明してくれており、調べたいことがあるとき役立ちます。巻末の経済用語の解説も使いやすいです。もう1冊は『 英語で読む最新世界経済入門 』( 2002年、朝日新聞社 )という本です。この本は、世界の地域や産業分野別に各章が設けられており、それぞれに1990年代からの経済の大きな流れが概説されています。それを読めば世界経済について基本的な知識が得られるようになっており、読み物としても最適です。さらに、各章に Wall Street Journal や Financial Times、BusinessWeek、Economist といった海外の新聞 ・ 雑誌記事とその解説が載せられていて、前部の概説と併読することによって基礎知識と経済英語を一度に学べる便利な本です。  
 いずれにしても、この分野では、経済理論や社会科学全般の知識、最新の経済情勢の把握など、幅広い知見が大きな鍵となります。そのためには、常日頃から政治や経済、国際情勢、金融、企業動向、ビジネス環境などに幅広くアンテナを張って、知識の習得を日常化することが何よりも重要です。日本銀行や連邦準備制度理事会( FRB )のサイトも役に立ちます。


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ELSでは、日英翻訳をご依頼いただいた場合、専門分野に精通した国内外翻訳者が和文原稿を英語に翻訳し、その翻訳文を英語ネイティブが校正するという工程で作業を進めます。納期に余裕がある場合は、ネイティブチェック時に2名の英語ネイティブがダブルチェックを行いますので、より洗練された英文に仕上がります。

英語論文翻訳以外の分野についても、翻訳 ( 英日 日英 多言語 翻訳 )、校正、ネイティブチェック、リライトなどのサービスを提供。オンラインの英文ライティングトレーニング ( 自由英作文 大学入試 TOEFL対策 長期 短期英文ライティング ビジネス英文ライティング 他 )講座も開講。

Economics style guide

While most of our writing at ELS follows American style guides, we would like to mention the style guide at economist.com. This well-known British publication has their own style book that they give to their journalists. The guide that you can find at the link above is based on their book. We found the section on Americanisms interesting.

The Economist presents both their specific style points for how to handle items such as punctuation and a broader look at writing. Much of their broader look is what American style guides also present in terms of avoiding unnecessary words, using the active tense, and other such items.


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