トップへ ( 論文翻訳サービス、英語論文校正サービス )

論文関連エッセイ ( 論文翻訳者、校正者より ) のトップページへ

英語論文翻訳者から有機化学論文作成のアドバイス

原子
By Lorda (CC)

 理系専攻の大学生さんや企業の開発部にお勤めの方などは、論文を書く機会が多いようですが、英語論文作成は結構お悩みの種になっているのではありませんか?「 学会が英語の論文やアブストを要求してきて困っている、そもそも日本語での論文の書き方も見よう見まねなのに・・ 」 というのがキャリアを積む上での最初のお悩みになる方も多いのではないかと思います。
 もう論文執筆に慣れていて、日本語でなら研究課題も抄録 ( アブスト ) もどんどん書けるけれど、英語にするときには、ウーンとつまずいてしまわれる方も多いようです。私なども、論文翻訳、特に有機化学翻訳を承っていますと、「 ここが問題になるだろうな 」 と思うことにしばしばぶつかります。ここでは、非常に初歩的なヒントですが、考え方のとっかかりになることをいくつか挙げさせていただこうと思います。
 皆様の有機化学論文作成や、論文翻訳作業の一助になれば幸いです。
*読み手の読解レベルをしっかり予測しましょう。
 毎回同じような有機化学論文を書いていて、最初のアブストの部分を 「 無駄だな~ 」 と思いながらコピーペーストしている方も多いかもしれません。たしかに、同じ学術誌に多数出すのであれば、常に同じ査読者が想定されるかもしれませんが、やはりアブストは落語でいうマクラ、お笑いでいうツカミであって、一番重要な部分です。査読者もいつかは交代しますし、実験内容も少しずつ変わるでしょうから、読み直してツカミは常にバッチリ!にしておきましょう。
 それに、昨今は母国語が英語でない査読者も・・細かい文法より内容に自信を持てるよう、重要なキーワードだけはしっかり調べて、なるべくその分野の人になじみやすい表現 ( たとえばELをelectroluminescenceと開いたほうが通じるかどうか ) を選び、もっとも適切な訳語を入れていきましょう。有機化学論文の翻訳作業もその文献のテーマを表す適切な訳語を選ぶことが最初の大きなステップです。
*先輩や先行文献から記述テクニックをいただきましょう。
 もちろん内容の盗作はいけませんが、今はネットも発達しています。有機化学論文といえども例外ではなく、CAS以外のデータベースもたくさん使えます。図表、化合物の構造式などで、日本の全角文字 ( 2バイト文字 ) に頼ることができず困ることは多いですが、ネットで半角文字 ( 1バイト文字 ) 文化圏の論文がどのような記述方法を用いているかを知りましょう。たとえば℃が使えなければdegree CやCelsius degreeなどの言い換えがあります。
*日本語のうちから英語に論文翻訳を行うことを想定した文章にしておく
サイエンス エディター
By Heather
Kennedy (CC)

 一般翻訳ではよく日本語は主語がなくても通用する文章であることが問題になりますが、実は有機化学論文はたいてい化合物が主語で ( 三単現のsをお忘れなく )、操作も全部受動態 ( be+過去分詞 ) で済むことが多いので、論文翻訳で問題になる場合は少ないです。問題は、文章の論理の整合性です。たとえば、列挙において、英語はA,B,Cと列挙するとラストの前に必ずandかorを入れてグループ分けの目印にしますし、グループが複数になるときは 「 ; 」 での区切りも入れます。
 しかし日本語では、すべて 「、」 だけで、「 及び 」 も 「 または 」 もないあいまいな列挙も、文章中で成り立っていることがあり、論文翻訳者としては、意図を汲み取ると早とちりになるかもしれないリスクを考えると、無難に 「 and/or 」 とごまかしてしまいます。
 科学者として論理的であるべきなのに、文法構造が論理度で負けているような気がして、日本語を母国語とする論文翻訳者としては ( 気持ちは良くわかるのですが ) 少々悔しい気さえします。
 以上、有機化学論文や一般論文翻訳作業で翻訳者の立場から思うことを書きました。この論文翻訳者から有機化学論文作成のアドバイスの文章が英語論文翻訳のご参考になることを願います。


英語論文翻訳 ( 英日、日英 )、DIY 和英 英和翻訳、英語論文校正 ( 英文校正 )、各種言語の論文翻訳、校正、ネイティブチェックサービスについてのお問い合わせは、日本国内代表者連絡先 honyaku@excom-system.com までご連絡ください。

和文の学術論文を的確な英語論文に翻訳するためには、当該分野における正確な専門知識が必須です。ELSでは、専門分野に精通した日英翻訳者と、同じく専門分野に精通するとともに英語圏における学術論文執筆スタイルを熟知した英語ネイティブの校正者が論文翻訳作業を担当いたしますので、高品質の英語論文に仕上がります。

学術論文翻訳以外にも、ビジネス全般、法律分野、技術全般、人文社会分野、ウェブページ、マーケティング分野など、様々な分野について英語翻訳 ( 英和、和英 )、英文 校正 添削 リライト ネイティブチェック、多言語翻訳 校正 添削 リライト ネイティブチェックなどの各種翻訳 校正 サービスを提供。英文ライティング ( ビジネス英文ライティング、技術文書作成、英文リーディング&ライティング、TOEFL試験 ライティング 対策、大学入試 英作文対策など、ご要望に応じてコースを設定 ) のオンライン通信講座も開講。

Council of Science Editors (CSE)

The CSE, previously known as the Council of Biology Editors (CBE), publishes The CSE Manual for Authors, Editors, and Publishers. Once only for biology, this manual now sets the style standards for many science fields.

The website describes the style manual as "...the most recognized, authoritative reference for authors, editors, publishers, students, and translators in all areas of science and related fields." You can see that translators are included in their description. Writers writing papers for serious scientific journals that follow the CSE style guide must follow these requirements. There are also specific style guides for other scientific fields such as chemistry, geology, and physics.


このページの先頭へ


エクスコムシステム ランゲージ サービス(ELS) Copyright 2014無断転載禁止。